オーディションに合格する宣材写真とは?撮影のプロが受かる写真の撮り方を伝授
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今、この記事を読んでくださっている人の中には、「オーディションを受けるために宣材写真を撮る」という人も多いのではないでしょうか。
宣材写真は、夢を叶える第一歩となりますので、せっかくならば、オーディションの合格に一歩近づくための宣材写真を準備しましょう。
では、オーディションに合格する宣材写真とはどのような写真なのでしょうか。
今回は、実際にオーディション用写真の撮影をおこなう写真館のスタッフが、合格するための写真撮影と選定ポイントをご紹介します。
オーディションに合格する宣材写真とは
ただ、宣材写真を撮影するのではなく、「目的を達成する=合格する写真」を準備したい人は、以下の5つのポイントをチェックしてみてください。
第三者目線で撮影された写真であること
宣材写真は、被写体の魅力を知ってもらうための写真です。
ヘアメイク・服装・ポージングなどが自分の好みにかたよっていないこと、すなわち、第三者目線で魅力が伝わる写真であることが大切なポイントとなります。
明るく、清潔感があること
宣材写真は、性別・年齢問わず、清潔感があることがとても重要です。
また、写真が暗かったり、ブレたりなんていうのは、もってのほかのNGポイントです。
オーディションでは、「この人に会ってみたい!役を任せたい!」と思ってもらうことが大切ですので、ヘアメイクや衣服を整え、好印象をいだいてもらえる写真を実現しましょう。
目的や趣旨にあった写真であること
宣材写真は、「オーディションに応募して合格したい」など、目的がある状態で撮影されます。
オーディションの趣旨や求められる人物像を表現したり、配役がもらえるように多彩な表現力を感じさせるような写真を撮影しましょう。
顔やスタイルが明確にわかる、写真が鮮明であること
宣材写真は、顔や全身のスタイルが明確にわかることが基本であり、もっとも重要なポイントでもあります。
頭・手指・脚先まで、しっかりと写っている写真を撮るようにしてください。
男女共通ポイント
男女ともに、髪・手・脚の長さ、全身のバランスがわかるヘアメイクと衣装を採用しましょう。
ヘアメイクはシンプルに、被写体の魅力が引き立つことを意識してください。
衣装は派手な色柄ものをさけ、シンプルで体のシルエットがわかるサイズやデザインの衣装を心がけます。
また、写真では靴の汚れや使用感も目立ってしまうため、撮影用にキレイな靴を用意しましょう。
その他、撮影の用途や目的によって写真の衣装やヘアメイクを変えたり、男女によって衣装やポーズなどの魅せ方が変わってきます。
以下の記事では、宣材写真で撮影すべき基本の2構図・ヘアメイク・衣装について詳しく解説しています。ぜひ、あわせてお読みください。
→基本の2構図についてのコラムは現在準備中です
→宣材のポーズと表情についての記事は現在準備中です
高画質であること
オーディション用の宣材写真は、細部までチェックされたり、現像して使用されることが想定されるため、高画質であることが欠かせません。
また、最近では、書面での応募だけではなく、インターネットの応募も増えてきました。
このような場合でも、プロ仕様のカメラをつかい高画質に撮影することで、さまざまな応募様式に対応した写真を準備することができます。
こんな写真はNG!撮影方法に気をつけよう
宣材写真は、バストアップ写真と全身写真それぞれの撮影方法に気をつけてみましょう。
バストアップ写真の注意点
手や髪の毛で顔がかくれている
オーディション用の宣材写真は、表情がしっかりと確認できることが大切です。
手で顔をかくすポージングはさけ、前髪は目がしっかりと確認できる長さにするか分けるなどして、顔周りの髪にも注意しましょう。
正面から撮影されていない
上目遣いや、アゴが上がってしまっていたり、横を向きすぎた写真は避け、顔がしっかりと確認できるように、正面から撮影しましょう。
全身写真の注意点
きちんと全身のバランスが確認できる写真であること
全身写真は、上から撮ると脚が短く見えてしまいます。
反対に、極端に脚長効果を狙いすぎたローアングルな写真では、全身のバランスを悪く見せてしまいます。
オーディション用の宣材写真は、本人の良さがそのまま写真に写っていることが大切です。
表情にも気をつけること
全身写真で顔が確認されないというわけではありません。
表情がより確認しやすいバストアップ写真も撮影しますが、全身写真の場合であっても、顔の表情も見られているということを意識しましょう。
修正をしすぎないこと
照明の光の強さには、十分に注意が必要です。
明るい写真を撮影するために照明は欠かせませんが、光が強すぎると肌の質感を損ねたり、被写体が鮮明に見えなくなってしまうので注意しましょう。
過度な修正をしないこと
宣材写真は、被写体の魅力をそのまま写し出すことを目的としているため、修正をしすぎないようにしましょう。
スマホのアプリでの加工も好ましくありませんので、「レタッチ」といわれる軽微な修正も最低限にとどめましょう。
周りと差をつける宣材写真にする方法
オーディションには、希望者から数多くの書類や写真が送られてきます。
その中で勝ち抜くためには、一目で審査員を虜にするような、魅力のある写真であることが大切です。
ここからは、ライバルたちに差をつける写真を実現するためのポイントを3つご紹介します。
本来の魅力が発揮できているか
はつらつとした笑顔や、やさしい雰囲気など、被写体ならではの個性や人柄を十分に表現できているかが重要です。
また、限られた枚数でできるだけたくさんの印象を残せると理想的ですので、魅力を最大限にアピールできる写真を選ぶようにしましょう。
たとえば、笑顔のバストアップ写真を選んだら、全身写真は引き締まった表情で写っているもの、またはその逆のパターンなどがおすすめです。
プロが撮影した写真を使用する
宣材写真は、ただ撮影すればよいのではなく、「合格する」という目的を達成する写真であることが重要です。
オーディション用の写真を自撮りすることも可能ですが、写真の画質・表情作り・ポーズや構図などを考慮すると、自撮り写真とプロが撮影した写真とのクオリティの差は歴然です。
特に、人生がかかったオーディション用の写真撮影にいたっては、そういった撮影を多く経験しているカメラマンのいるスタジオがおすすめです。
以下の記事では、宣材写真で撮影すべき基本の2構図・ヘアメイク・衣装について詳しく解説しています。ぜひあわせてお読みください。
→宣材写真の職種ごとの撮影ポイントの記事は現在準備中です
自分以外の人にも選んでもらう
ほとんどのオーディションの場合は、バストアップ写真と全身写真をそれぞれ1枚ずつ選び、合計2枚をオーディションに送ることが想定されます。
そのためには、一度にたくさんの宣材写真を撮影し、その中から厳選した写真を選ぶことになりますが、この時、家族・友人・カメラマンなど、自分以外の人にも選んでもらうことをおすすめします。
その理由は、宣材写真を見て判断するのは、審査員やプロデューサーなど第三者であるということ、そして、自分で自分の良さを客観的にとらえるのは非常に難しく、自分で選ぶと主観が入ってしまうことがあるからです。
また、意外な写真に自分では気づかなかった自分らしさや個性が写っているかもしれません。
こういった魅力に気づくためにも、周りの人の意見を聞くことは大切といえるでしょう。
夢を叶えるための宣材写真を準備しよう
今回は、「受かる」宣材写真の撮り方をご紹介しました。
オーディションで合格を勝ち取るためには、清潔感があり、顔のパーツ・表情・全身のスタイル・バランスなど、被写体の魅力がしっかりと写し出されていることが大切です。
魅力を最大限に発揮した宣材写真を準備するためには、経験を重ねたプロに撮影をおこなってもらい、第三者視点で選ぶことが理想的といえるでしょう。