宣材写真はセルフで撮れるの?自分で撮る方法や注意点を徹底解説

EDITOR小泉 愛理

編集を担当いたしました

PHOTOGRAPHER / COLOR ANALYST北川 千尋

執筆を担当いたしました

宣材写真の撮影方法は、自分で撮る方法とプロに依頼する方法があります。
写真スタジオでの撮影が一般的ですが、時間が取れなかったり、費用の面からプロに依頼せず、自分で宣材撮影をする方法を考えている人もいるでしょう。

この記事では、そもそも宣材写真は自分で撮れるのか、また、自分で撮る際の撮影方法や注意点を徹底解説します。

宣材写真を自分で撮ることを検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。

宣材写真は自分で撮れる?

結論からいうと、宣材写真を自分で撮ることはできます

ただし、宣材写真は芸能活動をするうえで、オファーを獲得するため重要なツールであるということを忘れてはいけません。自分で撮影することも可能ですが、その写真が宣伝材料となるため、ただ自撮りするだけでは不十分です。
そこで、宣材写真を自分で撮影する際の注意点やポイントを説明します。

宣材写真を自分で撮る場合に用意するもの

宣材写真は、最大限に自分をアピールして相手の印象に残るために、高画質で鮮明であることが求められます。
そのため、自分で宣材写真を撮影する場合は、まず撮影に適したカメラを用意しましょう

できれば、一眼レフやミラーレスカメラが望ましいですが、最近はスマホのカメラでも高画質で撮影できる機種が増え、クオリティの高い写真を撮ることができるようになっています。

ここからは、身近にあるスマホやカメラを使用したハイクオリティな宣材撮影の方法を紹介します。
あまり自撮りをしたことがない人でも簡単に宣材写真を撮れるように、撮影のポイントや注意点について解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

宣材写真を自分で撮影する方法

自分で宣材写真を撮影する際には、スマートフォン(以下、スマホとする)を使用する方法と、一眼レフやミラーレスカメラを使用する方法の2通りがあります。

一眼レフやミラーレスカメラは、一見扱いが難しいように感じる方も多いかもしれませんが、最近ではピント調整機能の充実や軽量化により扱いやすくなってきました。

スマホとカメラでは、撮影方法や気をつけるポイントが異なるため、使用する機器に合わせてそれぞれのポイントを紹介します。

スマホでの撮影方法

まず、スマホで宣材写真を撮影する際は、写真アプリなどを使わず、純正のカメラの設定を「高画質モード」に設定して撮影するようにしましょう。
自分をよく見せるために、写真アプリを使用して盛りたくなりますが、宣材写真で見られているのは、あなたの素材そのものであることを忘れてはいけません。

また、手ブレを防ぐためには、三脚などを使用してカメラを安定させるのがおすすめです。
その際、カメラのレンズは目の高さに合わせることで、頭が大きく見えたり、やりすぎた脚長効果を防ぐことができます。

さらにポートレートモードを使用すれば、背景をぼかして被写体を強調できるので、あなた自身をより引き立たせることができるでしょう。

一眼レフやミラーレスカメラでの撮影方法

一眼レフやミラーレスカメラで宣材写真を撮影する場合は、できるだけ高画質の撮影をするために、高品質なレンズを使うのがおすすめです。
そして、スマホで撮影する際と同様に、三脚などを使用してカメラを安定させると、手ブレを防ぐことができます。

また、被写体がよく見えるように、できるだけ明るい写真を心掛けましょう。そのためには、明るい環境下で撮影することはもちろん、カメラの設定によっても仕上がりは大きく影響します。

ここからは、カメラの明るさを決める設定方法について紹介しますので、参考にしてみてください。

ISO感度
  • 設定値をできるだけ低く設定するz
  • ISOは200から設定し、必要に応じて徐々に数値を上げる
  • ISO感度を設定するたびに、写真にノイズが出ていないかチェックする
シャッタースピード
  • 被写体がブレない値で設定をする
  • 1/160〜1/250付近に設定してから調整する
  • 1/125以下だと被写体の動きによっては手ブレがしやすい
絞り値
  • F値の値が低いほど明るく、高いほど暗く撮影ができる
  • F5.6〜8.0付近に設定してから調整する
  • F値は、明るさの他にピントの合う範囲も影響するので注意して設定する

このような設定を心掛けることで、より明るくハイクオリティな宣材写真を撮ることができるでしょう。

しかし、カメラ初心者の人が設定から撮影まで自分自身でおこなうことは、難易度が高いため、想定よりも時間がかかってしまう可能性もあります。そういったデメリットも踏まえたうえで、セルフで撮影することを検討しましょう

宣材写真を自分で撮る際の注意事項

続いて、自分で宣材写真を撮影する際の注意点を解説します。

まず、宣材写真を撮るときは、明るい写真となるように、できれば自然光の下で撮影するようにしましょう
室内であれば、窓際などで撮影し、被写体の顔や体に影ができないように注意が必要です。このとき、真っ白な背景で撮影すると、被写体に焦点を当てやすくなり、その人の表情や特徴を強調することができます。
白い壁が難しい場合は、一色の壁や自然の緑などシンプルな背景を選び、写真に関係のない背景や小物は、できるだけ写り込みを避けましょう。背景との被写体をはっきりと分離させることで、よりプロっぽい仕上がりになります。また、撮影する際のアングルは、少し上から撮影すると顎がシャープに写り、顔がすっきり見えるのでおすすめです。

そして、宣材写真で最も大切なのは、あなたの魅力を最大限にアピールできるよう、自然な笑顔で撮影することです。
そのため、撮影時に好きな音楽を流してみたり、鏡の前で自分の笑顔やポージングを確認してみるなど、リラックスできる方法を探してみるのもよいでしょう。もし、友達や家族に撮影してもらう場合は、楽しい会話やジョークを交えながら撮影すると自然な表情で撮影することができます。

このように、自分で宣材写真を撮る場合は、カメラの設定だけでなく、撮影の環境下や背景、アングルまで自分自身で調整する必要があります。
そのうえ、撮影に慣れていないと自然な笑顔で撮ることは難しいかもしれません。もしセルフで撮影する際は、想定より時間がかかってしまう可能性もあるので、スケジュールに余裕をもって撮影しましょう

さらに魅力的な宣材写真にするために

ここまでご紹介したとおり、宣材写真を自分で撮る際は、カメラの設定や背景、アングルにこだわることで、ハイクオリティな宣材写真を撮影することができます。

より魅力的な宣材写真にするためには、撮影にふさわしいヘアメイク・服装・ポージングをすることも重要です。

さらに、撮影後の写真に「レタッチ」といわれる軽微な修正を施すなど、撮影の目的に合った適切な要素を取り入れることで、あなたの魅力を引き立たせることができるでしょう。

この記事では、宣材写真撮影の服装やポージングについて詳しく解説していますので、ぜひ合わせてご覧ください。

→レタッチのコラムは、現在準備中です
→職種や用途の記事は、現在準備中です

チャンスを掴むための写真だからこそ写真館での撮影がおすすめ

宣材写真は、オーディションに合格したり、知名度を上げて仕事を獲得するためにとても重要なツールです。自分をアピールし、相手の印象に残る写真となるように心掛けましょう。

そのためには、単に自分の写真を撮るだけではなく、高画質でクオリティの高い宣材写真が求められます。ここまでご紹介したとおり、自分でも宣材写真を撮ることはできますが、プロに依頼することであなたの魅力をより高め、理想の仕上がりに近づけられます。

宣材写真は、今後の仕事のチャンスを掴む大切な写真だからこそ、あなたの魅力を最大限にアピールできるよう、写真館でプロのカメラマンにお願いするのがおすすめです。

宣材撮影をプロに依頼する理由とは

これまで、セルフで宣材写真を撮る方法をご紹介しましたが、自分での撮影が難しいと感じた人や、納得のいく仕上がりにならなかった人には、プロのカメラマンやヘアメイクに依頼してみましょう。

写真館でプロのカメラマンにお願いするメリットや注意することを解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

クオリティの高い宣材撮影ができる

宣材写真をプロのカメラマンに依頼することは、自分で撮影する方法と比べてメリットがたくさんあります。

まず、宣材撮影をするための専門的な技術や知識、経験が豊富なカメラマンにお願いすることで、あなたの魅力を最大限に引き出し、撮りたいイメージを叶えてくれるでしょう。

また、写真館での撮影は、セルフで撮影しようとしても準備することが難しい高性能なカメラや照明機材を使用するため、高画質でクオリティの高い写真を撮影することができます

写真のレタッチをしてもらえる

撮影後の宣材写真には、レタッチを施すことがあります。
プロのカメラマンに依頼すると、クオリティの高い撮影ができるだけではなく、撮影後の写真のレタッチまで依頼できる場合もあります。

自分で写真のレタッチ作業をおこなおうとしても、慣れていないとイメージ通りに仕上げることは難しいでしょう。その点、プロのカメラマンにお願いすると、費用はかかりますが、気になる点を自然にレタッチしてもらえるため、より理想のイメージに近づけることができます

結果として時短になる

自分で宣材写真を撮ると、プロにお願いするより安く撮影することができますが、自分自身で機材の調達・設定・撮影までおこなう必要があるため、慣れていないと想定以上に時間がかかってしまう可能性が高いです。

一方で、経験豊富なプロのカメラマンがいる写真館に頼めば、多少のコストはかかるものの、効率的に撮影作業を進め、準備や撮影に無駄な時間がかからないので、結果として時短になると言えるでしょう。

プロに依頼する際の注意点

プロのカメラマンに依頼する際、撮影にかかる費用について懸念される人も多いでしょう。
さらに、ヘアメイクもプロに依頼しようとすると、予算との兼ね合いが難しくなってしまうかもしれません。

しかし、コストを抑えるために料金の安いカメラマンやヘアメイクに依頼すると、「仕上がりがイメージと違う!」「納得のいく宣材写真にならない…」といった問題が起こる可能性もあります

カメラマンやヘアメイクを選ぶときは、ポートフォリオで自分の理想のイメージと近いか確認するなど、コスト以外の部分にも目を向けて費用対効果のバランスを考慮しましょう。

宣材写真で自分の魅力をアピールしよう

この記事では、自分で宣材写真を撮影する方法や注意点について解説しました。

セルフで宣材写真を撮る際は、カメラや機材の準備や設定だけではなく、撮影の環境下やアングルまで気を配る必要があり、手間・時間・クオリティの高さを考えると、写真館でプロに撮影を依頼するのがおすすめです。

また、宣材撮影は、いずれの撮影方法でも、事前に「自分の見せたいイメージ」をしっかりと明確にしたうえで、必要なものを準備して撮影に望むことが成功の鍵になります。

自分の魅力を最大限にアピールして、相手に好印象を与えるような宣材写真を撮影しましょう。

この記事はわたしたちが制作しました
EDITOR小泉 愛理

この記事の編集を担当いたしました。Webライターとして10年弱活動してきた経験を活かし、編集者としてより読みやすい記事作りを心がけています。

PHOTOGRAPHER / COLOR ANALYST北川 千尋

この記事の執筆を担当いたしました。フォトスタジオでは、おもにカメラマンとして撮影をさせていただいており、パーソナルカラーコンサルティングも担当しています。実務で培った経験を元に、読者のためになる情報をお届けします。

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