小学校受験の願書提出方法&写真のサイズについて徹底解説
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受験願書の提出方法は、持ち込み提出・郵送提出・web提出があげられます。
小学校受験においても、従来は持ち込みや郵送提出が一般的でしたが、昨今ではweb提出も増えてきており、提出方法によって添付する写真の準備方法が異なるので注意が必要です。
この記事では、願書の提出方法と、願書用写真の印刷方法やサイズについて解説します。
また、昨今導入する学校が増加している「ミライコンパス」についてもご紹介していきますので、ぜひご参考ください。
目次
小学校受験の願書の書き方とは
小学校受験の願書は、書類提出とweb提出の2つの方法があります。
提出方法によって、写真のサイズや形式が異なる場合もあるので、注意が必要です。
必要な書類
一般的に、小学校受験に必要な書類は以下のとおりです。
【共通】
- 願書
- 願書に添付する個人写真
- 住民票
- 家族調査票
【学校によって異なる】
- 家族写真
- 健康診断の証明書
- 学校によるアンケート
- その他の出願時添付書
学校によっては、願書と一緒に学校説明会で配布した独自のアンケートの提出を求める場合もあるようです。
ただし、上記はあくまでも一例となります。受験を希望する小学校が決定したら、募集要項や願書を取り寄せ、必要な書類を確認するようにしましょう。
願書作成までの流れ
願書作成は、一般的に以下の3ステップでおこないます。
- 願書や必要書類を準備
- 書類に記入
- 期日までに提出
小学校によって必要書類が異なるため、事前に確認して、スムーズに準備をすすめましょう。
各小学校の願書の準備方法
受験用願書は、受験者が「購入」する場合と、学校から希望者に「配布」される場合があります。
学校によって願書の入手方法は異なるため、希望校の募集要項が開示されたら、販売もしくは配布期間を確認しておきましょう。
また、販売の場合は、願書代や払込方法も学校によって異なるので、あわせて確認が必要です。
願書の提出方法と注意点
願書の提出方法は各小学校で指定されているため、事前に募集要項をしっかりと確認しておきましょう。
また、提出方法によって必要書類の揃え方や気をつけるポイントが異なります。
願書の出願期間と郵送期間について
小学校によって、「願書提出期間」と「願書郵送期間」を設けている場合があります。
この場合の願書出願期間は、受験を申し込むための書類を受け付けている期間のことで、願書郵送期間は郵送物の受付期間となります。
受験を受け付けている学校の中には、出願期間と郵送期間が重なっている場合も考えられるので、日程管理に気をつけましょう。
郵送提出
学校によって郵送提出が指定されている場合、現物の願書・添付写真・添付書類などが必要です。
願書などの必要書類を手書きするときは、文字を美しく書くことはもちろん、誤字脱字や文章表現についても注意し、記載漏れがないかを十分に確認してください。
提出日が「消印有効日」なのか「必着日」なのかを確認しておくことも大切です。可能であれば、提出日とされている日よりも前に、学校に送付できるように準備しましょう。
持ち込み提出
学校によって持ち込み提出が指定されている場合、現物の願書・添付写真・添付書類などが必要です。
願書などの必要書類を手書きするときは、文字の美しさ・誤字脱字・文章表現・記載漏れなどに注意しましょう。
また、小学校に直接持ち込む場合は、指定されている受付日や受付時間に提出するのがマナーです。
願書提出の際には、学校関係者に対面するため、服装・ヘアメイク・歩き方・話し方などにも注意しましょう。
もしも心配な場合は、マナーを復習したり、練習しておくことをおすすめします。
そして、持ち込みの場合は、提出期日に近くなると受付が混み合うことも想定されるため、指定されている提出日よりも早めに学校に提出するのがおすすめです。
web出願
昨今のデジタル化に伴い、インターネットを使ったweb出願も増えてきました。
webで提出する場合は、書類・添付写真・添付書類などの現物は不要となりますが、書類によってはデジタルデータ化する必要があります。
その際、データの種類や許容容量は学校によって異なりますので、スムーズな提出をするために事前に学校ごとの指定を確認しておきましょう。
願書に必要な写真は2種類
小学校受験の願書には、受験者本人となるお子様の個人写真が必須であり、学校によっては家族写真も求められる場合があります。どちらの写真も、学校によって指定のサイズが異なるため注意しましょう。
また、書類提出とweb提出では写真のサイズが異なります。
一般的なデータ形式やサイズについては、各学校の指示に従い、正確に準備することが大切です。
個人写真のサイズと準備方法
書類提出とweb提出では、それぞれに対応するサイズや形式があります。いずれの場合であっても、高品質な写真を撮影するためには写真館でプロに依頼するのがおすすめです。
その際は、事前にデータで受け取りたいのか印刷で受け取りたいのかを伝え、対応可かどうかを確認しましょう。
また、学校の指定するサイズにあわせてトリミングや調整が必要な場合もあるため、具体的な指示を写真館に伝えることが重要です。これにより、スムーズに適切な写真を準備できます。
関東の小学校受験の願書用写真は、縦横比率が「4×3(cm)」「5×4(cm)」の場合が多いものの、規格は学校によって異なるため、募集要項を確認しましょう。
家族写真のサイズと準備方法
家族写真を提出する場合も、個人写真同様に、提出方法によって用意するサイズや様式が異なるので注意しましょう。
高品質な写真を撮影するためには、提出方法にかかわらず、写真館でプロに依頼するのがおすすめです。
一般的に、小学校受験の願書用家族写真は、縦横比率が「8×13(cm)」や「12×18(cm)」が平均値となりますが、学校によって指定サイズが異なるため募集要項を確認しましょう。
書類提出のポイント
紙の書類に印刷した写真をノリなどで添付する場合、剥がれてしまうこともが考えられます。
剥がれてしまったときに他の受験者と混合しないように、写真の裏に名前を記載しておきましょう。
web提出のポイント
昨今では、受験のサポートサイト「ミライコンパス」を導入している小学校が増えてきました。
各小学校の指定で指定されていたり、ミライコンパスのようにインターネット提出の場合は、ピクセルという単位で表される「大きさ」と、JPEGやPNGなどで表される「圧縮サイズ」のふたつサイズに注意しましょう。
個人写真をミライコンパスにアップロードする際は、縦横比率が4×3の画像で3MB以下、推奨は縦600ピクセル×横450ピクセルのJPEGもしくはPNG画像となっています。
上記はあくまでも一例となり、規格は学校によって異なるため、募集要項を確認しましょう。
このとき、ファイルの容量が指定よりも大きすぎるとアップロードできないことがあり、小さすぎても画質が粗くなってしまいます。見た目には小さい写真であっても、高画質で撮影して調整するようにしましょう。
全体を通して注意すること
願書作成や写真提出において、特に注意したい3点を確認していきましょう。
提出期限は厳守
小学校受験の願書提出日は、厳守しなければなりません。締め切りを守らないと受験資格が得られないため、以下の2点に注意して、計画的に準備をすすめましょう。
- 提出期限を守らないと受験資格を失う可能性がある
- 提出するまでスケジュールを管理する
その際は、提出日までの長期的なスケジュールの見通しを立てたり、提出までに必要な準備物のチェックリストなどを用意するのもおすすめです。
撮影マナーを守る
写真館を予約する際には、小学校受験の願書用撮影であることを伝えましょう。
その際は、個人写真だけでなく家族写真も撮影するかどうかを伝えたり、背景に指定や希望がある場合は、対応可能かを確認しておくことが重要です。
- 小学校受験の願書用写真であることを伝える
- 予約の変更はすみやかに連絡する
また、小学校受験願書用写真の撮影に人気の時期は、写真館の混雑が予想されます。都合が悪くなった場合は早めに連絡し、キャンセルや延期の相談をしましょう。
体調管理をする
写真撮影は、当日のコンディションを保つことが非常に重要です。
撮影日が近づいたら、スケジュールを調整するなどしてお子様が疲れないようにしましょう。
- 撮影当日のコンディションを保つ
- 撮影日が近づいたら睡眠をたっぷりとる
さらに、健康的な食事を心がけ、適度な運動を取り入れることで、体調を万全に整えることにつながります。特に、小学校受験の写真は緊張しがちなイベントですので、リラックスできる環境を整えることも大切です。また、撮影当日は余裕を持って行動し、焦らず撮影に臨めるように準備をしておきましょう。
以下の記事では、小学校受験の願書用写真の注意点をよりくわしく解説しています。ぜひあわせてお読みください。
「miraicompass(ミライコンパス)」とは?
miraicompassは学校・受験生の受験・入試をサポートするサービスです。
miraicompass
イベント予約・インターネット出願を中心に全国の小学校・中学校・高等学校1200を超える学校で利用されています。
※上記は2024年6月6日現在のものです。最新の情報はミライコンパスのホームページをご確認ください。
miraicompass 小学校・幼稚園利用校一覧 (2024-2025年度入試) ※2024/5/27現在
また、学校情報発信サイト「cocokaraterrace」もあります。
ミライコンパスでできること
ミライコンパスは、日時に関係なく、いつでも使えることがメリットです。
登録することで、以下のことができるようになります。
- 資料請求
- イベントへの参加申込/キャンセル
- インターネット出願
- 試験日の確認
- 学校情報の確認
- 受験料の支払い
- 受験票の印刷
また、学校によっては、顔写真データの登録も可能です。
さらに、受験票などと一緒に印刷される宛名状を封筒に貼ることで、郵送時の宛名書きの負担を軽減できます。
なお、郵送方法は簡易書留やレターパックなどがあり、学校ごとに提出方法は異なるため、必ず各学校のホームページや募集要項にて確認が必要です。
このように、ミライコンパス導入校を受験する場合、イベント予約やインターネットによるweb出願などに欠かせないツールとなるでしょう。
ミライコンパスの使い方
ミライコンパスは、受験者ごとにアカウントを作成することで使用可能となります。すべて同一のアカウントで、希望する学校の説明会申込・出願・願書提出などが可能です。
イベント予約
ミライコンパスを通じて、以下の4ステップで学校説明会などのイベントに申し込みが可能です。
【miraicompassIDの登録】
- IDとなるメールアドレスの登録
- イベントを選択し、申込人数を登録
- 参加者情報を入力
- 申込完了/受付票印刷
各受験生は、取得したmiraicompass IDを使うことで、ミライコンパスを利用している学校すべてに初回登録不要でログインできます。
さらに、事前に学校訪問する必要がなくなったり、急に都合が変わった場合にも、画面からキャンセルや予約変更をすることが可能です。
また、登録したデータはインターネット出願にも情報が引き継がれるので、出願時の入力作業が簡単になります。
インターネット出願
イベント予約の際に取得したmiraicompassIDは、インターネット出願にも申込情報が引き継がれるため、出願時の入力作業が簡単に完了します。
【インターネット出願時の使い方と流れ】
- IDを登録
- メールアドレスを送信
- 志願者氏名とパスワードを登録
- マイページにログイン
- 出願を開始
- 志願者情報を登録
- 試験を選択
- 試験を確認
- 受験料の支払い
- 受験票を印刷
ミライコンパスの顔写真登録について
ミライコンパスで顔写真を登録することで、出願学校ごとに顔写真を用意する必要がなくなります。また、miraicompassIDを各学校の共通IDにしておけば、複数の学校に出願する際に都度登録をしなくても、各受験票に顔写真が印刷されます。
ただし、顔写真データの登録機能を使えるかどうかは、出願する学校によって異なるため、あらかじめ募集要項や学校のホームページなどを確認しましょう。また、写真館によっては、ミライコンパスに対応した写真を撮影してくれるところもありますので、問い合わせてみると良いでしょう。
【ミライコンパスの写真の規定(一部抜粋)】
- 正面を向いた御本人の顔がはっきりと確認できるもの
- JPEG形式、またはPNG形式の画像データ
- アップロードできるファイルのサイズ:3MBまで
- 推奨の画像サイズ:横縦比率3×4で、3MB以下(推奨は縦600ピクセル×横450ピクセルのJPEGもしくはPNG画像)
本人確認や学校説明会などのイベントだけではなく、願書の写真にも活用できるため、公式な提出書類としてふさわしい服装で撮影するのがおすすめです。
※上記は2024年6月6日現在のものです。最新の情報はミライコンパスのホームページをご確認ください。
ミライコンパスを活用するときの注意点
ミライコンパスは受験に際して非常に便利な機能ですが、注意点もあります。
まず、すべての小学校がミライコンパスを導入しているわけではないため、その他のweb提出方法や、webを使わず書類提出の学校もあります。したがって、受験を希望する学校の募集要項を確認し、提出ミスが発生しないようにしましょう。
また、シンプルで使いやすい仕様ですが、システムの操作に困ったらまずは『よくある質問』を確認してください。それでも解決しない場合には、24時間対応のコールセンターがあるので利用してみましょう。
※この記事でご紹介しているミライコンパスについての情報は、ミライコンパス公式サイトを参考に執筆しております。くわしくは公式ホームページをご覧ください。
願書の提出は余裕を持っておこなおう
小学校受験の願書提出方法は、時代とともに変化してきており、書類提出だけではなくweb提出も増えてきていますが、いずれにせよ提出期限を厳守することが必須です。
そして、提出書類に添付する写真は、合否に影響を与える重要な要素となります。受験にふさわしい写真を撮るためには、写真館で撮影し、きちんと指定されたサイズや形式で用意するのが望ましいです。
写真撮影や書類は、余裕を持って準備をすすめ、万全の状態で受験に臨み、合格をめざしましょう。
※本記事でご紹介した内容は編集部調べとなります。くわしくは各小学校や機関の公式ホームページをご確認ください。