
ブライダルフォトはいつ撮る?前撮り・後撮りのメリットと注意点を解説
ブライダルフォトは、結婚の記念として長く手元に残る特別な写真です。
最近では「式は挙げないけれど、写真は残したい」というフォトウェディング派も増え、撮影のスタイルも多様になってきました。
そんななかで「ブライダルフォトって、いつ撮ればいいの?」という質問が多く寄せられます。
実は、撮影するタイミングによって準備のしやすさ・写真の仕上がり・費用面も大きく変わる傾向があるのがブライダルフォトの特徴です。
この記事では「前撮り・後撮り・その他のタイミング」について、それぞれの特徴や注意点を紹介しながら、自分たちにぴったりの撮影時期を見つけるヒントをご紹介します。ブライダルフォトを検討している人や、撮影のタイミングに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
目次
ブライダルフォトはいつ撮る?おすすめ時期と選び方

結婚準備のなかでも、ブライダルフォトの撮影タイミングは、意外と悩みどころになるかもしれません。
一般的には、結婚式の3〜6ヶ月前がベストタイミングといわれていますが、それ以外にもライフスタイルにあわせた柔軟な選び方があります。ここでは、前撮り・後撮り・時間に余裕ができたタイミングごとに整理して説明します。
前撮り(まえどり)
前撮りとは、結婚式よりも前の時期にウエディングフォトを撮影するスタイルのことを指します。
結婚式の準備と並行しておこなわれることが多く、最近ではもっとも一般的な撮影タイミングとして多くのカップルに選ばれています。式当日は慌ただしく写真に時間を割けないことも多いため、ゆっくりと落ち着いた雰囲気のなかで理想の一枚を残せるのが大きな魅力です。
メリット
- 結婚式に使える
- 招待状やプロフィールムービー、ウェルカムボードなど、結婚式の演出に幅広く活用できます。
- 天候や季節を選べる
- 桜や新緑、紅葉など、季節ごとの風景を活かした理想のロケーションを選びやすいのも、前撮りの大きな魅力です。
- 体型や肌のコンディションが整えやすい
- ダイエットやエステなどの準備も計画的に進めやすく、自分史上もっとも美しい姿を写真に残しやすくなります。
デメリット
- スケジュール管理に注意が必要
- 結婚式の準備と並行して進めることが多いため、スケジュールがタイトになってしまう可能性があります。余裕をもって計画を立てることが大切です。
- 仕上がりに時間がかかることも
- 撮影した写真の仕上がりまでには一定の時間がかかるため、早めに準備を始めておくと安心です。
- 衣装まわりの準備が増える
- 婚式とは別に衣装の試着や予約が必要になるため、費用や手間が増える傾向があります。衣装にこだわりたい場合は、その分のスケジュールや予算にもゆとりをもっておきましょう。
後撮り(あとどり)
後撮りとは、結婚式や入籍を終えたあと、生活が落ち着いたタイミングでブライダルフォトを撮影するスタイルです。
結婚式の準備や当日の忙しさから解放された後に撮影するため、スケジュールにも心にも余裕をもってのぞめるのが特徴といえるでしょう。式を挙げなかったご夫婦や、当時は撮影できなかったというご夫婦にも選ばれており、自分たちらしい一枚をじっくり残したい人におすすめの方法となっています。
メリット
- 余裕をもって撮影にのぞめる
- 結婚式後に撮影するため、式の準備と重ならず、スケジュールや気持ちに余裕をもって落ち着いて撮影にのぞめます。
- こだわりを反映しやすい
- 時間に追われることが少ない後撮りでは、ポーズ・構図・ロケーションなど細部までじっくりとこだわることができ、理想の撮影に集中しやすくなります。
- 式を挙げなかった人でも記念を残せる
- 結婚式を挙げなかったご夫婦にとっても記念を残す手段として人気があります。フォトウェディングとして、自分たちらしいスタイルで思い出をかたちに残せる点が魅力です。
デメリット
- 招待状や当日映像など、結婚式の演出には使えない
- 撮影が結婚式のあとになるため、招待状やプロフィールムービーなど、式当日の演出には写真を活用できない点には注意が必要です。
- タイミングを逃しやすいことも
- 後撮りは結婚式のあとにおこなうため、時間が経つにつれて撮影へのモチベーションが下がってしまい、「もう撮らなくてもいいかな」と、そのまま流れてしまうケースも少なくありません。
今からでも遅くない。子育てや介護が一段落したタイミングで

近年では「結婚当時は余裕がなかったけれど、今なら撮れる」という夫婦も増えてきました。たとえば、子育てや介護が一段落したタイミングや、入籍から5年、10年といった節目の年にあらためてブライダルフォトを残すご夫婦も少なくありません。
中には、「当時は金銭的に難しかったけど、今なら記念に撮りたい」と思い立ったり、「娘にウエディング姿を見せてあげたい」「親の介護が落ち着いた今、ようやく自分たちの記念を残せる」といった理由から撮影を決意するご夫婦もいます。年齢や状況にかかわらず、今撮りたいと思ったときがベストなタイミングといえるでしょう。
撮影時期の注意点
タイミングを考えるときは、撮影時期にまつわる注意点にも目を向けておくと安心です。
せっかくのブライダルフォトを納得いくものにするため、以下の点は事前にチェックしておきましょう。
人気シーズンは早めの予約が必須
一般的に3月から5月にかけてや、9月から11月は、ロケーション撮影に人気のシーズンといわれています。
特に桜や紅葉のタイミングは予約が集中しやすく、1〜2ヶ月前には枠が埋まってしまう傾向があります。気候や気温が比較的安定している春や秋は室内撮影の場合も人気の時期といえるでしょう。衣装・ヘアメイク・カメラマンなどにこだわりたい場合は、できれば2〜3ヶ月前から準備を始めておくことがおすすめです。
和装は準備に時間がかかることも
白無垢や色打掛などの和装を選ぶ場合、洋装に比べて着付けの工程が複雑で、小物の種類や組み合わせも多いため、準備に時間がかかる傾向があります。そのため、スタジオによっては衣装合わせやヘアメイクの打ち合わせを早めにおこなうことが必要です。
撮影直前のトラブルに注意
撮影当日に日焼けや肌荒れといったトラブルが起こらないよう、スキンケアや前日の過ごし方にも気を配っておくと安心です。また、ロケーション撮影を予定している場合は、天候による変更に備えて予備日を確保しておくと、よりスムーズに進められるでしょう。撮影のポイントについてはこちらの記事を参考にしてみてください。
あなたにあったタイミングで、最高の1枚を
ブライダルフォトの撮影時期には、「いつ撮るのが正解」といった決まりはありません。大切なのは、自分たちが心から納得できるタイミングを選ぶことです。
たとえば、結婚式の前なら準備と並行して前撮りをおこなうことで、当日の演出にも活用できますし、式の後であれば、落ち着いた気持ちで後撮りにのぞむこともできます。時間が経ってから「やっぱり撮りたい」と思ったその気持ちも、間違いなく尊いものです。一生の思い出として残るブライダルフォトだからこそ、焦らず、自分たちらしい選択を大切にしてください。